椎名林檎のおすすめ曲を厳選すると、この3曲になる理由

すでにデビュー20周年を迎えた椎名林檎。これまで、数多くの楽曲を創作し、自らのパフォーマンスでその楽曲を表現してきました。


椎名林檎の曲は名作揃いですから、おすすめの曲を絞るのは難しいのですが、それでも、何とか、彼女の良さが十分に発揮された名刺代わりの曲を3つほど厳選しましたので、ご紹介していきます。

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まず1曲目は「本能(曲名をクリックすれば該当曲のYouTubeページに遷移します:以下同)」です。この曲は、4枚目のシングルであり、初期の代表曲と言えます。楽曲そのもののクオリティが高いからこそ、MVでは、あのようなインパクトの強い映像表現を用いることができたのでしょう。

特徴的なのは、思いっきりハネたリズムです。抑え気味の曲調であるAメロやBメロでは、このハネたリズムが渋さを醸し出し、聴き手を飽きさせません。また、歪んだベース音もとてもいいアクセントになっていて、音づくりも奏法も流石の亀田誠治節がさく裂しています。

2曲目は、「流行」です。全体的にジャジーなテイストで仕上がっており、クールな楽曲です。ウーリッツァー系のエレピはジャズっぽさを醸し出していますが、少し荒っぽいギターの音色がロックの味わいも感じさせ、一聴するとミスマッチとも思える楽器音の融合も面白いです。

しかし、この曲の最大の特徴はMummy-Dのラップでしょう。椎名林檎のソロ曲ではありえない、男性によるラップが入ることで、一瞬は違和感を覚えますが、それは本当に一瞬であり、普段ヒップホップ系を聴かない人でもすんなりと聴くことができ、ラップの魅力を感じることができる楽曲に仕上がっています。

最後となる3曲目は、「長く短い祭」です。この曲は2015年発表ということで、椎名林檎としては比較的新しい部類の曲になります。コカ・コーラのCMソングに起用されたこともあり、ファンではなくても耳に残っている方も多い事でしょう。

椎名林檎/東京事変のジャズ寄りな曲を集めてみました!

この曲はどのジャンルに類するかを判断するのがとても難しいですね。ポップスとの言い難いですし、ジャズに振り切っているわけでもない、かと言ってロックテイストでもないので、あえて言うなら”椎名林檎”オリジナルジャンルと言うしかないでしょう。彼女の楽曲は、この楽曲に限らず、何か一つのジャンルに特化しているということはなく、音楽として優れた表現手法であるならば、何でも取り入れるという意識が感じられます。

今回ご紹介した3曲は、いずれも椎名林檎の特徴や魅力が存分に詰まった楽曲ですので、自信を持っておすすめしたいと思います。ジャンルレスな椎名林檎の楽曲を聴きこむことで、総合的な音楽力が向上すると筆者は考えます。


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