ひるおびMC恵の評判は悪いのか?軽快な仕切りは見事だが…

今回は、TBSお昼の情報番組「ひるおび」のメインMCを務める恵俊彰の評判などについて考えていきたい。

「ひるおび」は、月~金曜の10:25 – 13:55にて放送されており、放送時間は3.5時間にもおよぶ超ワイド番組である。もちろん、ニュース枠なども取られているので、全ての時間帯に恵が出演しているわけではない。

この番組の基本フォーマットは、一つのニュースソースに対して、大型のパネルが用意され、そのパネルの内容を順に追いながら進行する形だ。ご存知の通り、その進行を担当するのが恵である。


はっきり言って、恵の進行は軽快で素晴らしいと思う。しかし、一部ネット上では、「しゃべりすぎである」とか、「自己中心的である」などの不評コメントが多く見受けられる。その要因としては、専門家がコメントしている最中に割って入ったり、物事を分かりやすく噛み砕いて説明する際に長々と話してしまう事などが挙げられる。

しかし、これらは自己中心的な行動ではなく、視聴者目線に立った行動ではないだろうか。専門家のコメントは一般の視聴者にとって理解が難しいこともあるため、視聴者が置いてけぼりにならないよう、一旦質問を挟むという配慮をしているはずである。物事を噛み砕いて長々と説明することについても同様に、視聴者には高齢者も多く含まれるため、そのあたりへの配慮とも考えられる。

これらの他にも、視聴者の嗜好や要望などをしっかりと取り入れているからこそ、この番組は同時間帯の視聴率でトップを取り続けられているのだ。

それでも、どんなに視聴者の意見を尊重した番組作りを心がけても、メインMCが暗い雰囲気だったり、嫌味な感じであれば、チャンネルを変えてしまう人が多いだろう。やはり、恵の明るいキャラクターと軽快なトークがあればこその「ひるおび」と言える。

また、何と言っても恵はお笑い芸人である。番組中のちょっとしたハプニングやトラブルなども上手に笑いに変えて、その場を和やかに乗り切っている様子を多々見かける。視聴者としても安心して見ていられるし、制作スタッフからの信頼も厚いはずだ。

なお、この番組では恵が休暇を取る際、同番組出演者の八代英輝弁護士が代替MCを担当している。申し訳ないが、八代弁護士は進行がやや硬い。代行としては、かなり上手いと思うが、ぎこちなさを感じることが多々ある。代替MCについては、できれば同局のアナウンサーを起用し、司会者としての腕を磨く機会を与えた方がよいのではないかと思う。

これも、一部ネット上では、八代弁護士のMCとしての評価は高く、ほとんど否定的な意見を目にしないのが不思議である。八代弁護士はおそらく、本格的なアナウンスの訓練は受けていない(その点は恵も同じなのだろうが)。そのため、発声やイントネーションに素人っぽさが残っているのが、私は気になってしまう。

今回は、恵のMC力について考えてきたが、現在は控えめになっている芸人としての活動も、今後本格的な再開を期待したい。


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