私の脂漏性皮膚炎が緩和した超シンプルな方法。皮膚科不要。市販品のみ(後編)

私が脂漏性皮膚炎を治した超シンプルな方法。皮膚科不要。市販品のみ(前編)

(前編よりつづき)
4. 洗髪後はタオルドライをします。(私はドライヤーを使わず自然乾燥していますが、必ずしも推奨はしません。熱風で地肌が傷まないのであれば、ドライヤーで乾かす方がよいでしょう。)

「頭皮」については、以上です。これを一日一回行います。

次の項目では、「顔」について治した方法をご紹介します。


■私が脂漏性皮膚炎を治した方法:「顔」の場合

顔についても頭皮の場合と同様に、洗顔時にしっかりとすすぐことが大切です。

なお、シャワーを使いますので、こちらは入浴時に実践することをおすすめします。

◆具体的な実践手順
最も重要なのは手順3.です!
1. シャワー等で、顔についている汗などの汚れを落とします。(予洗い)

2.コラージュフルフル泡石鹸」を5プッシュ程度手に取り、顔全体、そして必要であればあごの下から首にかけて洗います。Tゾーンや小鼻付近は少し強めに洗います。(洗顔料の使用量は5プッシュ以上を推奨しますが、女性で小顔の方などは4プッシュ程度でいいかも知れません。それでも洗顔中に泡がへたるようなら使用量を増やしてください。)
※こちらもシャンプーと同じく、比較的高価ですが、抗カビ成分である「ミコナゾール硝酸塩」を配合している「コラージュフルフルシリーズ」を使います。今後、詰め替えてのご使用をお考えであれば、お得な300mLボトルをおすすめします。

3. ここが最も重要です! すすぎにはシャワーを使います。顔が痛くない程度に水圧を強めて、顔全体に万遍なくシャワーをあててすすぎます。シャワーの水ができるだけ皮膚に対して垂直になるように心がけます。高圧洗浄機で、壁の汚れを落とすようなイメージです。サッとすすいで、泡が落ちたら終わりではなく、ゆっくりと丁寧に3~4分程度は時間をかけてください。(頬の部分など皮膚が柔らかく敏感な箇所は、痛みを感じやすいので、シャワーを遠くからあてるなど加減してください)

4. 洗顔後は、タオルなどで拭かずに自然乾燥します。(これは、どんなにキレイに洗濯したタオルでも多少は菌が残っているため、その菌を直接、顔に触れさせないためです。しかし、必ずしも推奨はしません。無菌に近いと思われるティッシュペーパーやキッチンタオル等で拭くのもいいかも知れません)

この手順を1日1回、入浴時に行います。入浴時以外の洗顔については、洗顔料を使わず水のみで洗っています。洗面台などで洗顔料を使うと、洗浄成分を落としきるために、顔を何度もこすらなければならないので、私は使っていません。洗面台にもシャワーがついていますが、水圧を上げて顔面にあてると、周りが水浸しになってしまうので、現実的に不可能です。

「顔」については、以上です。


■考察とまとめ

「頭皮」および「顔」のどちらの場合も、ポイントとなるのが「丁寧なすすぎ」です。

シャンプーや洗顔料には、ご存知の通り「界面活性剤」が含まれています。この界面活性剤が、汚れや皮脂などを吸着し包み込むことで皮膚が洗浄されるのです。しかし、すすぎがあまいと、汚れや皮脂など包み込んだ界面活性剤が皮膚に残ってしまいます。しかし、目視によってすすぎ残しを確認するのは困難なので、見落とされがちなのです。

脂漏性皮膚炎は、皮膚の常在菌マラセチアが皮脂などをエサにして増殖することで発症すると言われています。だからこそ、界面活性剤および、それに包み込まれた皮脂を肌に残さないことが大切です。

すすぎをしっかり行うためには、多めのお湯(または水)が必要ですので、水道光熱費の増加を気にされる方も多いと思います。しかし、ここは皮膚の健康のために少々の出費は仕方ないと考えることをおすすめします。

また、出費という点では、今回「持田ヘルスケアのコラージュフルフルシリーズ」をご紹介しましたが、これらの製品は一般的なシャンプーや洗顔料と比べれば高価だと言えます。高価になってしまう要因の一つが、抗カビ成分である「ミコナゾール硝酸塩」を配合したことだと思われます。

製造・販売している持田ヘルスケアは、コラージュフルフルシリーズについて、「脂漏性皮膚炎を改善する」とは明言していませんが、ネット上には「脂漏性皮膚炎が劇的に改善した」等のコメントが多く見られますし、私自身もそれを実感した一人です。

脂漏性皮膚炎の原因と言われているマラセチアはカビの一種です。抗カビ成分の「ミコナゾール硝酸塩」がマラセチアの増殖を抑えていると考えられますので、脂漏性皮膚炎が発症しにくくなるのでしょう。

それでも、コラージュフルフル製品を使い始めた頃は、確かに脂漏性皮膚炎の症状が緩和しましたが、皮膚には若干赤味が残っており、完全に治ってはいませんでした。

そこで、苦慮の末、しつこいくらいに「すすぐ」と良いのかも?との思いに至りました。すると、皮膚の赤味もほとんど消え、頭皮のフケもほぼ皆無となりました。そのため、コラージュシリーズを使っても効果が薄いとコメントされている方は、すすぎが足りていない可能性があります。

皮膚科でも脂漏性皮膚炎患者に対し、コラージュフルフルシリーズをすすめているところがありますから、効果的であるのは間違いなさそうです。

私が皮膚科を受診した際は、「偏った食生活をしないこと」「食物繊維をとり便秘をしないこと」「睡眠をしっかりとること」等を指導されました。しかし、食生活を改善しようが、睡眠をとろうが、脂漏性皮膚炎の症状に変化は感じませんでした。

逆に、今回ご紹介したケアを継続してさえいえば、若干偏食しようが、便秘になろうが、睡眠不足になろうが、脂漏性皮膚炎の発現はほぼありません。

今になって思えば、皮膚科の医師には、「シャンプーや洗顔料をしっかりとすすぎなさい!」という指導がほしかったです。

なお、今回の記事タイトルには「脂漏性皮膚炎を治した超シンプルな方法」と記していますが、正確には「治した」というより、「抑え込んだ」という方が近いと思います。

なぜかと言うと、今回ご紹介したケアを一日でもさぼる(=入浴を怠る)と、次の入浴まで48時間経ってしまいますので、そうすると頭皮にかゆみが出始めたり、顔に赤みが出始めたりするからです。

『長期間に渡って入浴をしない場合でも、脂漏性皮膚炎の症状が出ない状態に至ること』を”完治”と言うのなら、私は残念ながらその方法を知りません。

それは治療というより体質改善に近いでしょうから、漢方薬やサプリメントなどの力を借りれば、本当の意味での完治を目指せるのかもしれませんね。

機会があれば体質改善にもチャレンジしてみたいですが、もし、長期間に渡って入浴せずとも耐えられる皮膚になったら、めんどくさがりの私は、毎日の入浴をサボりそうで恐いです。なので、脂漏性皮膚炎は、私が入浴をサボらないようにするための必要悪と考えています(笑)

私が脂漏性皮膚炎を治した方法およびその考察については以上です。この記事が、脂漏性皮膚炎に悩む方々に少しでもお役立てとなれば嬉しい限りです。最後までお読みいただきありがとうございました。


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